記事詳細

【雇用延長時代を生きる健康術】「がんロコモ」克服してがんと“共存”しながら働く (2/2ページ)

 「がん」と診断されると、整形外科で膝関節の手術の予定があっても後回しになるのが一般的だ。がんの手術はもちろんのこと化学療法などの治療も優先され、結果として、がん治療で運動器の障害が進行してしまうことがある。しかし、現状では、がんの担当医と整形外科医の連携がなければ、患者が膝関節の手術を希望しても難しい。

 「糖尿病の合併症では、目に症状があれば眼科、脚の壊疽(えそ)では整形外科、腎機能低下では腎臓内科に診てもらいますね。がん診療では、現在はまだ、そのような連携が乏しいといわざるをえません」

 がん共存時代を迎えた今、いくつになっても働くには「がんロコモ」を克服することが重要になる。全国で診療体制が整っているとは言い難いが、患者自身も「がんロコモ」を知り、医師とともに適切な対処法を考えることが大切になる。

 「がんによる痛みか、がん以外の運動器の痛みかは、整形外科医ならわかります。多くの患者さんが適切な治療を受けられるような体制を今後、広げていきたい。がんロコモは整形外科医に相談するのが当たり前の時代にしたい」と河野副院長。がんを治すだけの時代ではない。(安達純子)

関連ニュース