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【ここまで進んだ最新治療】標準治療前にレーザーで血栓を蒸散 冠動脈カテーテル治療「エキシマレーザー」 (1/2ページ)

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 心臓の表面を取り巻き、血液を送っている「冠動脈」。この血管の内壁にコレステロールなどの脂肪の塊(プラーク)が形成され、その破綻により血栓(血液の塊)ができると急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)を引き起こす。

 急性冠症候群の治療は、通常、侵襲の少ないカテーテル治療が行われる。手首や脚の付け根の血管からカテーテル(細い管)を挿入して、冠動脈の狭窄(きょうさく)部分を風船(バルーン)で広げ、そこに「ステント」と呼ばれる金属の網の筒を留置する治療法だ。国内では2004年に再狭窄予防効果のある薬剤が塗布された「薬剤溶出性ステント」が保険適用になり、従来に比べて再狭窄は劇的(3%未満)に減少した。

 では現在、他にどのようなカテーテル治療の種類があるのか。東京女子医科大学・循環器内科の山口淳一特任教授が説明する。

 「冠動脈カテーテル治療の基本はバルーンとステントを使った治療ですが、この標準治療だけでは狭窄部分を十分に広げられない場合、特殊治療として『ロータブレーター』や『エキシマレーザー』を用いることがあります」

 ロータブレーターはマイクロダイヤモンドを先端に埋め込んだ特殊なカテーテルで、1997年に保険適用された。対象は高度石灰化による硬くなった狭窄病変で、ロータブレーターを高速回転させることで、バルーンでは拡張できない石灰化を削る方法だ。

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