記事詳細

【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】「軟水醸造法」受け継ぎ、こだわりの麹づくり…「もろみと気長につきあう」 広島県「柄酒造」 (2/2ページ)

 柄酒造は仙三郎の技術を受け継ぎ、長年広島らしい酒をつくってきた。とくにこだわっているのが麹づくりで、麹の力で米の味わいを引き出したいと考えている。

 「でも仕込んだものがブクブクと発酵しないのです。とくにもろみの初期は。そこで焦ってはいけない。我慢して気長にもろみとつきあっていかなくては」と柄社長。

 明治20年頃に建てられた蔵は、西条の酒蔵を舞台にした映画「恋のしずく」のロケにも使われた。撮影が終わり、映画の公開を待っているとき、突然の災害に見舞われた。昨年の西日本豪雨で、蔵は壊滅状態になり、柄社長は一時、廃業を覚悟した。 (木曜日掲載)

 ■江口まゆみ 酔っぱライター。世界中の知られざる地酒を飲み歩き、国内でも日本酒、焼酎、ビール、ワイン、ウイスキーのつくり手を訪ねる旅を続ける。大人気のラブコメ漫画『酒と恋には酔って然るべき』(秋田書店)の原案を担当。

関連ニュース