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「がんゲノム医療」6月から保険適用 遺伝子調べ最適な薬を提案

 厚生労働省は、がん患者の遺伝子変異を調べ最適な薬を選ぶ「がんゲノム医療」用の検査について、公的医療保険の適用を決めた。中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に提案し、了承を得た。既存の治療法が効かない人などが対象。6月1日から保険が使える見通しだ。

 一度に100種類以上の遺伝子を調べることができる検査にかかる価格は56万円。保険適用で患者の自己負担は1~3割で済む。月ごとの負担に上限を設ける高額療養費制度を利用すれば、負担はさらに抑えられる。

 対象は固形がん(血液がん以外のがん)のうち、手術や抗がん剤での治療が効かなかった人や、治療法がない希少がんや小児がんなどの患者。ピーク時には年に計約2万6000人が利用し、販売額は年計150億円規模と見込まれる。

 がんゲノム医療を提供する各地の中核拠点病院11カ所や、連携病院156カ所で患者からがん組織などを採取。専門家らが効果の見込める薬がないか検討し、主治医を通じて患者に提案する。

 ただ、最適な薬が見つかるのは1~2割にとどまるとされ、中医協では「保険適用は時期尚早ではないか」と疑問視する声も出た。

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