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【食と健康 ホントの話】心不全予防にウコンが効果 クルクミンが拡張障害を改善 (2/2ページ)

 心不全とは、心臓のポンプ機能が低下して、全身に必要な血液を十分に送り出せない状態だ。そこに至る病態はさまざまだが、森本教授は、高齢化社会の現在、〈拡張不全〉が問題になっていると指摘。拡張不全とは簡単にいうと、全身の血液が心臓に戻る力が弱くなっている状態のこと。

 「今まで心不全は、ポンプ機能の不全、つまり、血液を送り出すことができない〈収縮不全〉がメインだと考えられていました。しかしこの10年で、実は心不全の半分が拡張不全であることがわかってきています」

 心不全と診断されると、5年生存率は50%くらい。収縮不全も拡張不全も、同程度ということが分かってきている。

 森本教授はさらに、高血圧で拡張不全である被験者に対して臨床実験を行った。39人にはプラセボ(偽薬)、38人にはセラクルミン30ミリグラムを1日2回朝晩飲んでもらい、24週間経過観察をした。すると、プラセボ群は拡張能が低下したが、セラクルミンを飲んだ群は拡張能が改善された。

 「われわれは、クルクミン製剤が世界で初めて拡張障害を改善するということを見いだしました。現在製薬会社のサポートのもと、国立病院機構のネットワーク研究に採択されて、他施設共同の大規模臨床試験を行っています」

 高吸収をうたうクルクミンの機能性食品(サプリメント)が販売されているので、気になる人は試してみては。(医療ジャーナリスト 石井悦子)

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