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【肺がん検診のウソ・ホント】エックス線検診がしぼむ米国…日本の検査方法が「世界の非常識」に!? (1/2ページ)

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 わが国はコンピューター断層撮影(CT)機器の保有台数では世界一といわれる。大学病院、総合病院だけでなく、町の診療所に至るまでCT検査機器は配置されている。検査機器はあっても、肺がんの死亡数が増えているのは皮肉なことだ。会社や自治体の健診では「はい、息を止めて」のエックス線検診がいまだ定番となっている。

 それはなぜか。答えは単純だ。エックス線検診が厚生労働省の指針に入っているからだ。

 その指針とは「質問(問診)、エックス線検査、喀痰(かくたん)細胞診」の3つの方法である。肺がん検診は40歳以上の男女を対象に、年に1度行われる。このうち、喀痰細胞診は50歳以上で喫煙指数(1日の本数×喫煙年数)が600以上のハイリスク群を対象とする。喫煙者に多い扁平(へんぺい)上皮がんの一部は気管支の表面から発生し、がん細胞がはがれて一部が痰の中に出てくるためその有無を調べるものだ。

 日本CT検診学会の中川徹理事長(放射線科医)は「エックス線検診も肺がん発見で一定の効果があり、肺炎や結核の発見にも効果があります。また、CT検診も万能とはいえません」と前置きしながらも、現実には、肺がんを早期に見つける方法なら、CT検診が世界では標準の検査方法になっているという。

 中川理事長は次のように話す。

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