記事詳細

【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】ジェフリー・バワ建築と重なる スリランカ「シギリヤロックとダンブッラ石窟寺院」 (1/2ページ)

 「これまでに宿泊した中で最も印象に残っているホテルはどこですか?」と問われると、私はスリランカが誇る偉大な建築家、ジェフリー・バワ設計のアジアンリゾートホテル「ヘリタンス・カンダラマ」と答えています。

 それは人工のカンダラマ湖を望み、ところどころ自然の岩がむき出しになっている森と一体化したホテルで、シギリヤロックとダンブッラ石窟寺院というスリランカの2つの世界遺産観光拠点に位置しています。

 このホテルは当初、シギリヤロック近くに建てられる予定でしたが、視察に訪れたバワはこれを良しとせず、予定地を変更して、現在のそそり立つ岩山と4世紀に造成された貯水湖が隣り合う場所に建てられました。

 シギリヤロックは古代から仏教僧の修験場であった岩山の上に、5世紀に築かれた王宮跡ですが、中腹には「シギリヤ・レディ」と呼ばれる美しいフレスコ画が残されています。また、王宮への入り口の「ライオン・テラス」には、かつてはライオン像の頭部もあったと伝わっていますが、ライオンはスリランカのシンハラ民族の祖先とされる神聖な動物です。

 一方、ダンブッラの石窟寺院は、天然の洞窟の中に紀元前1世紀から13世紀にかけて建立された石窟寺院群で、天井画と壁画が施された内部には数多くの仏像が安置されています。

関連ニュース