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【手術や入院時に覚えておきたい「せん妄」のリスク】入院中はサイクルが乱れがちだけど… 避けたい!漫然とした「睡眠薬投与」 (1/3ページ)

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 高齢者などが突然、意識障害を発症する「せん妄」。直接の原因は、体の病気や手術、そして薬物(鎮静薬)だ。今回は薬物と、それに関わる睡眠について説明したい。

 日本医科大学武蔵小杉病院精神科の岸泰宏教授によると、せん妄を最も起こしやすい薬剤の一つは、睡眠薬・鎮静剤として使われる「ベンゾジアゼピン系薬剤」などのGABA系薬剤(ブロチゾラム、トリアゾラム、エチゾラム、ゾルピデムなど)だという。「エチゾラム(商品名デパス)」は抗不安薬としても使われる。

 「ベンゾジアゼピン系薬剤は、肩こりなどでも使うことがあるよい薬です。これを、漫然と投与し続けることがよくない。担当医としては、せん妄を起こしやすい薬だとわかっていても、止めてしまうとまた眠れなくなるなどの問題が起こるので止めづらい、といった事情もあります」

 睡眠薬を使い続けるのは避けたい。しかし何もしないで睡眠の問題を放置すると、やはりせん妄を起こしやすくなる。

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