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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】多彩な景観つくる奇岩群は圧巻! ベトナムの風光明媚な世界自然遺産「ハロン湾」 (1/2ページ)

 ■龍の伝説残る「海の桂林」

 近年アジアで最も注目されている国のひとつはベトナムかと思います。ベトナムは1000年以上にわたって中国の支配を受けてきましたが、今日のベトナムの方向を決定づけたのは、フランスの統治です。そのため、料理も高級レストランでのフランス料理から屋台で食べるフォー(ベトナム風麺料理)まで、バラエティーに富んでいます。

 しかし、この国の魅力は喧噪(けんそう)と静寂といった相反するものが混然となった独特の雰囲気にあり、2018年末、喧噪のハノイから高速道路が開通して便利になった静寂のハロン湾をご紹介します。

 ベトナムの首都ハノイの東約180キロに位置するこの世界自然遺産は、2017年公開された「キングコング 髑髏(どくろ)島の巨人」のロケ地にも使われており、ひすい色の水と見事な奇岩が並ぶベトナム随一の景勝地で、水墨画で有名な中国の「桂林」は山水第一といわれますが、ハロン湾は「海の桂林」とも呼ばれています。

 ハ(降りる)ロン(龍)、つまり「龍が降り立つ」という勇ましい名称は、中国が侵攻してきたとき、天空から舞い降りた龍の親子が現れて敵を追い払い、口から吐き出した宝石が湾内の奇岩となってずっと湾を守っているという、龍の伝説が由来です。

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