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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】“注ぎの達人”による完璧な一杯! 広島県「ビールスタンド重富」 (1/2ページ)

 梅雨が明け、いよいよビールの美味しい季節がやってきた。ビールには、缶、瓶、樽と3種類の容器があるが、どれが一番美味しいかは、意見の分かれるところだ。それぞれの容器の中身は、銘柄が同じならすべて同じ。なのに、味わいが違うように感じるのはどうしたことか。とくにビールサーバーで注がれる樽詰めのビールは、サーバーや樽の管理、注ぎ手の技術によって、美味しさは千差万別だ。

 広島に、ビール注ぎの達人がいると聞き、店を訪ねた。「ビールスタンド重富(しげとみ)」は、酒屋の一角にあり、店主の重富寛(ゆたか)さんが、一人でビールを注いでいる。夕方5時から7時までの2時間しか開店しておらず、飲めるのは一人2杯まで。料理やつまみは一切なし。予約不可なので、長い行列が年中行事だ。

 重富さんは、重富酒店の3代目。祖父は、昭和初期の大阪で「生ビール」に出合い、アサヒビールの工場でドイツ人技師から指導を受けた後、広島に生ビールを紹介した人物。重富さんも、平成に入ってから1年かけて、全ビールメーカーの生ビールセミナーに通い、ビール注ぎの技術をマスターした。

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