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【続・長生きは本当に幸せか?】アメリカでは放置が基本? 前立腺がん手術する前の「賢い選択」を 年齢・体力・平均余命を考え進行度で判断 (1/3ページ)

 前回述べたように、私は、ステージT2の初期の前立腺がんと診断されましたが、今日まで、がんを放置したままにしています。下手に手術を受けるより、このほうがずっと安心、自然に暮らせるからです。

 ところが、医者はたいてい手術を勧めます。

 昔は開腹手術でしたが、最近は腹腔鏡手術、ロボット支援下手術(ダヴィンチ)が主流になり、これを使う医者が増えました。2012年に、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘手術が保険適用されると、そこから一気に手術数が増えたのです。つまり、医者は患者さんのことより、こういう高額な医療機器の減価償却を急ぐため、手術を勧めるのです。

 もちろん、手術は診療報酬の点数が高いという理由もあります。さらに、泌尿器科というのはどちらかというと地味な科目なので、手術が入ると活気づくということもあります。

 近年、前立腺がんはものすごい勢いで増えています。厚労省の統計によると、前立腺がん患者数は1990年の2万6000人から2014年には21万1000人と、なんと8・1倍に。その原因として、次の3点が挙げられています。

 (1)食生活の欧米化(動物性脂肪の摂取の増加)

 (2)日本人の高齢化(高齢者の増加)

 (3)PSA検査の普及(早期がんの発見の増加)

 (2)と(3)、とくに(3)がもっとも大きな原因です。

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