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【マンガ探偵局がゆく】「まんだら屋の良太」作者の消息… 2012年、62年の生涯を終えていた 9月5日より「遺作展」開催 (1/2ページ)

 早いもので8月もまもなくおしまい。今回はマンガ家の消息に関する調査依頼だ。

 「学生時代、下宿の近所の食堂に『まんだら屋の良太』というマンガ本が並んでいました。登場人物がみんな小倉弁で、小倉の街もちょいちょい出てくるので、ふるさとの直方を離れて東京の大学に進学したばかりだった私は、たちまちこのマンガが好きになりました。そして、作者の畑中純さんが小倉出身と知って大ファンになりました。卒業後はプラント関係に就職し、アジアや中東での勤務が続いたのでマンガとは疎遠になりましたが、ふと懐かしく思い出すことがあります。畑中さんは今どうしておられるのでしょうか」(58歳・エンジニア)

 『まんだら屋の良太』は1979年から89年まで、『週刊漫画サンデー』に連載された人気マンガ。単行本は53巻まで出ている。86年にはNHK銀河テレビ小説でドラマ化もされた。舞台は北九州・小倉にほど近い九鬼谷という温泉地。旅館「まんだら屋」の息子・大山良太はスケベで下品だが、曲がったことは大嫌いな九州男児の高校3年。幼なじみの秋川月子は潔癖症の高3女子。この真逆なカップルを中心に、おおらかでたくましく、かつ好色な九鬼谷温泉の人々が巻き起こす珍事件を1話完結式で描いた、エッチで温泉のようにゆるりとしたマンガだ。

 第10回日本漫画家協会賞優秀賞などを受賞。国際的にも評価は高く、2006年にはフランスでも翻訳出版された。

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