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【人とペットの赤い糸】「地域猫」と共存共栄を図るには? (1/2ページ)

 好き嫌いを含め、猫に対してさまざまな考えを持っている人たちがいると思う。しかし、命ある猫がすぐに殺処分されても良いと思っている人はほとんどいないはずである。

 地域猫とは、飼い主がいない猫を地域住民が共同でケア、管理することで、人と猫が共生できるようにした猫のことである。地域猫活動は、地域住民やボランティアの方々が、不幸な猫をなくすことを目標にした活動だ。

 公益財団法人日本動物愛護協会の計算によると、1組のオスとメスの野良猫を放置すると、3年後には約2000頭に増えることになる。

 主な地域猫活動の一つが、野良猫の繁殖を防ぐために行うTNRである。Trap(捕獲・保護)、Neuter(不妊去勢手術)、Return/Release(元の場所に返還)の略である。自治体によっては手術のために助成金の援助や捕獲器を貸し出すところもある。

 TNRよりもさらに進んだ活動がTNTA活動だ。最後のTAは、Tame(人に慣らす)、Adopt(譲渡する)ところまでフォローすることであるが、こちらは明確に効果があるとされている。

 不妊去勢手術を受けた猫は、野良猫で手術されていない猫と区別がつくように、耳先に小さくV字の切り込みを入れて手術済みであることを示す。桜の花びらにも似ているので、「さくら猫」とも呼ばれている。殺処分の対象になることを防ぐ印にもなる。

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