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【マンガ探偵局がゆく】新人王・長嶋茂雄人気から生まれたマンガ わちさんぺいのホームコメディ「ナガシマくん」 (1/2ページ)

 最近の依頼にはテレビ化されたマンガの調査が多い。映像化されたもののほうが記憶には残りやすいのだろうか。

 「祖父が開業して、おじが引き継いだ喫茶と軽食の店が閉店。記念にとおじが我が家まで持参してくれた写真パネルには、昭和31(1956)年春にできたばかりの店の前で祖父母と両親、まだ小学生だったおじに抱かれた赤ん坊の私が写ってました。帰りがけにおじが“この頃、店のテレビで『ナガシマくん』という子供向けのドラマをみた記憶があるんだけど、お前が覚えているはずはないな”と言い残したのが気になりました。もしかして探偵局ならわかりますか?」(58歳・公務員)

 本来ならテレビドラマの調査はしていないのだが、「子供番組ならマンガと関係があるかもしれない」と当時の新聞の縮刷版でテレビ・ラジオ欄を確認すると、あった。1961年5月から9月まで、毎週土曜日の18時15分からTBS系で放送された30分の連続ドラマだ。出演は子役の南譲治、コメディアンの由利徹、宝塚歌劇出身の朝雲照代、十朱幸代のお父さんの十朱久雄ほか。

 マンガとの関係もあった。原作は、光文社の月刊誌『少年』に59年から64年まで連載されたわちさんぺいのマンガ『ナガシマくん』なのだ。この時代の『少年』では手塚治虫の『鉄腕アトム』や横山光輝の『鉄人28号』に匹敵する人気作。61年にはテレビドラマ化のほかに、講談社から単行本が2冊出たし、プラモデル・メーカーの今井科学からは「あるくマスコット」シリーズのゴム動力で歩行するプラモが発売されている。

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