記事詳細

【ベストセラー健康法】眼球に異常なくても…その目の不調、心から来ているかも (1/2ページ)

 スマホやパソコンで日々酷使されている目。見えづらい、ぼやけるなどの症状があっても眼科では「異常なし」と診断されることも。もしかしたら、原因は眼球以外の場所にあるかもしれない。

 「神経眼科」という言葉を目にしたことがあるだろうか。これは、視覚機能を眼球だけではなく脳の機能とともに考えるもので、一般眼科に比べると新しい領域といえる。眼科医の若倉雅登氏は、神経眼科を学ぶ中で、精神面も含めて眼科臨床を考えていくべきだと気付き、目の心身医学といえる「心療眼科」を提唱。神経眼科、心療眼科の第一人者として診察にあたっている。

 その若倉氏が、現代人の目の不調を脳や神経、心の問題と絡めて解説するのが『心療眼科医が教える その目の不調は脳が原因』(集英社)だ。

 視野や色覚など、見え方を構成する要素は眼球だけで完結しているのではない。眼からの信号が脳に伝わり、視覚に関する大脳の機能が働いて初めて実現するのだ。しかし、一般の眼科では視力などの数値や眼球だけに注目し、数値や画像に示されない患者の感覚に寄り添ってこなかったと若倉氏は指摘する。

 たとえば、見え方に不具合があっても眼球に異常がないなら、「神経眼科の立場から症状を見直すべきだ」と若倉氏は語る。

 しかし、神経眼科的スタンスで患者を診ることができるのは眼科医全体のうちの1割にも満たないそうだ。不調の原因がわからず、眼科を転々とした末に、ワラにもすがる思いで若倉氏の神経・心療眼科外来に行きつく患者もいる。

関連ニュース