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【青島美幸のスーダラクッキング】キャビアという食材になにゆえビビる? カナッペとしていただく「キャビア」

 皆さん、いかがお過ごしですか? 青島美幸です。

 今日ご紹介する一品は「キャビア」ざます。

 我が家には「保坂ちゃんのキャビア」と言って、この一言で現状や感情が一瞬にして把握できるという「ことわざ」のような一言があります。

 「キャビア」と言うだけで「ざます」になるほど、キャビアに対してはコンプレックスがあるのです。なぜでげしょう? 昭和の人間だからなのかもしれないです。

 だって「キャビア」って高級食材でめったにお目にかかれないものざましょ。

 皆さんは握りずしになったタマゴ・ウニ・イカ・タコ・トロ・かっぱ巻き-とあったらどれから召し上がりますか? 好きなものから先に食べるという方と好きなものこそ最後まで残しておくという方に分かれますよね。

 私は好きなものを最後まで取っておくタイプです。

 我が家では母と母方の祖母以外の私と弟と父は好きなものこそ最後まで残しておくというタイプで、ましてや私と父は「キャビア」などという超貴重なものを目の前に出されようものならドギマギしてしまうのでした。

 昔「メロン」がそうでした。

 私が小さいころはメロンが高級食材で客人から頂いたメロンをいじましく薄切りにして食べさせてくれた父に反してメロンを半分に切って「食らいついて」しまう母と祖母。

 母が父を察して「キャビア」をいつ食べるか探りを入れるたびに「せっかく保坂ちゃんがワルシャワのお土産にくれたキャビアだから」と父の友人の好意を有難がって食べる決断ができない父に、お預けをされた犬のように待つ母。

 コンチ犬や猫ですらお預けは聞きゃ~しないというのに母も諦めて次の日も次の日もとお預けのまま日が経ってしまい、いよいよ「今日こそ頂きましょう」と蓋を開けたら一面カビが生えていて食べ損なってしまったという一件。

 この日を境に「頂いたらおいしいうちに即食べるべし」さもないと「保坂ちゃんのキャビア」になっちゃうぞという我が家の教訓となったお話でした。

 ■カナッペとしていただく

 ◆おいしい食べ方

 キャビアはお料理のトッピングとして使われることが多いですね。和食でも使われています。湯葉とのコンビもおいしいですが、その際のキャビアが15粒ほど。こうなるとちとさみしい。いっそ、スプーンでそのまま頂きたくなりますが、それもどうかなと。やはりごく薄切りにしたフランスパンに乗せてカナッペとしていただくのがおいしいです。

 ■青島美幸(あおしま・みゆき) 作家。1959年生まれ。『青島家の食卓』(グラフ社)ほか著書多数。放送作家、講演、タレント活動など幅広い。父は参院議員、都知事を歴任、「スーダラ節」など数々の作詞を手がけた直木賞作家の青島幸男氏

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