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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】上皇さまも愛する「紫ブドウ」の味わい 大阪府「カタシモワイナリー」 (1/2ページ)

 大阪府柏原市は、大阪東部の奈良県と隣接した地域で、古くからブドウ栽培が盛んだった。ここに関西最古のワイナリー、カタシモワイナリーがある。

 創業135年。ブドウ農家として4代目、ワインづくりは3代目の高井利洋社長は、本社のある太平寺の町並み整備や、古民家保存などに尽力する、地域のリーダー的存在だ。本社社屋も、重厚な古民家をリノベーションして使っている。

 「なに東京から? えらい遠いとこから!」と現れた高井社長は、あふれる郷土愛とブドウ愛を、エネルギッシュな河内弁で語り出した。その内容といい、語り口といい、あまりにもキャラが濃いので再現したいところだが、生粋の関東人にとっては難しいので、話を要約すると…。

 この辺りは大正中期から昭和にかけて、1000ヘクタールの畑が広がる 日本一のブドウ産地だった。現在でも畑は408ヘクタール、栽培品種の40%はデラウエアで、全国第3位の生産量を誇る。とにかく高井社長が強調するのは、100年前はブドウといえば大阪河内で、戦前まではワインでも日本一の産地だったということ。現在、ブドウ・ワイン研究の総本山は山梨大だが、昔は大阪府立大が担っていたという。

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