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【薬ものがたり】解熱鎮痛薬に初めて液状の剤形 「ロキソプロフェンT液」(大正製薬)

 頭痛などを鎮める解熱鎮痛薬は錠剤が主流だが、今年3月、初めて液状の剤形が登場して注目を集めている。「ロキソプロフェンT液」(第1類医薬品)だ。消炎鎮痛成分のロキソプフェンナトリウム水和物を配合し、もともと医療用であった剤形をOTC初の製品として発売したという。

 「ナロンブランドは発売から今年で60年の歴史を持ち、多くの方に活用されてきました。今回、錠剤とは異なる新たな剤形で、ブランドの選択肢を広げたのです」(大正製薬)

 「ロキソプロフェンT液」1本10ミリリットルの剤形は、長さ83ミリ×幅13ミリ。容器の先の小さなキャップを開けて液剤を飲む仕組み。どこでも飲めるというのも利点だ。小さなサイズで持ち運びに便利なため、外出先や会議の合間など、急な痛みのときの対処も想定しているそうだ。さらに高齢者にも配慮している。

 「ご高齢になるにつれ、生活習慣病などで服用する錠剤は増える一方で、飲み込む力も弱くなりがちです。そういった方々にも、液剤はご活用いただけるのではないかと思っています」(同)

 ただし、特殊な剤形のため、クスリのアオキ限定発売になっている。しばらくは限定販売が続くという。

 「新たな剤形が消費者の方々にどのように受け止められるのか。それを見極めた上で、今後の展開を考えていきたいと思っています」と担当者。

 将来的には、鎮痛剤は液剤が当たり前の時代になるかもしれない。

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