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【今から始めよう!70代まで働く健康術】その兆候は不整脈…脳梗塞につながる「心房細動」にご用心 60代以上の男性にリスク (1/2ページ)

 心臓に不具合が生じると、心不全のリスクが高まる一方、脳梗塞の原因になることもある。その代表格が「心房細動」だ。心臓は基礎正しく収縮と拡張を繰り返しているが、心房がプルプルと震えて上手く動かなくなると、滞留した血液の中に血栓が生じ、血流に乗って脳へ運ばれて脳梗塞を引き起こす。脳梗塞の約3割は心房細動が原因とされ、60代以上の男性は心房細動のリスクが高い。

 「心房細動は、肺静脈からの異常な電気興奮で起こります。高血圧や糖尿病の人はなりやすい。健康診断の不整脈に現れますので、放置しないようにしましょう」

 こう話すのは、東邦大学医療センター大橋病院循環器内科の原英彦准教授。心臓病の診断・治療を数多く行っている。

 心房細動は、カテーテルアブレーションという治療が1994年から保険適用されている。血管にカテーテルという細い管を通し、先端の高周波で心房の心筋を焼くことで不整脈を正常に戻し、心房細動を防ぐ治療法だ。冷却して脈を戻す冷凍アブレーションもある。

 「昨年9月に新たな治療法として『WATCHMAN(ウオッチマン)』という閉鎖栓が薬事承認されました。アブレーションと組み合わせることで、心房細動による脳梗塞のリスク軽減に役立ちます」

 「ウオッチマン」は、心房細動による血栓を防ぐ医療機器のこと。血栓は、心臓の左上の左心房から小袋のように飛び出た「左心耳(さしんじ)」で生じやすい。カテーテルアブレーション治療で不整脈が治まっても、左心耳の血栓が生じるリスクは残るため、抗凝固剤の服用が必須となる場合も多い。抗凝固剤は、血液を固まりにくくするために出血しやすいといったデメリットがある。「ウオッチマン」を活用した経カテーテル左心耳閉鎖術(別項参照)を行うと、抗凝固剤の服用を止めることができるのだ。

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