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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】高齢者の転倒は命にかかわる事故に…「抗血栓薬」服用中の場合は要注意! (1/2ページ)

 高齢社会が進むにつれて、高齢者の転倒が大きな問題になっています。高齢者が転倒して大腿(だいたい)骨を骨折すると寝たきりになってしまう可能性が高いことはすでによく知られています。

 しかし、高齢者の転倒は寝たきりどころか、最悪の場合、命にかかわることにもなりかねません。実際、転倒で亡くなる高齢者は交通事故よりも多いのです。

 転倒して頭を打つと、その直後は元気なのに、しばらくしてから意識障害やまひが起きることがあります。頭部を打つと頭蓋内に小さな出血が発生し、その出血が大きくなって意識障害やまひといった症状がでるのです。

 こうした現象は医学的に「トーク(話す)・アンド・デテリオレイト(悪化する)」と呼ばれています。こうしたことが起きるのは、多くの高齢者が心筋梗塞や脳梗塞を予防するために、血液をサラサラにする抗血栓薬を服用しているからです。

 心筋梗塞や脳梗塞は血管のなかに血の塊である血栓ができ、その血栓が心臓や脳の血管を詰まらせることで起きます。抗血栓薬は文字通り心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓ができるのを抑える作用があります。

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