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【ここまで進んだ最新治療】自然に近い眠りに導く睡眠薬 今年承認された「デエビゴ」の“実力” (1/2ページ)

 不眠症を改善させる睡眠薬として、今年1月に「(商品名)デエビゴ」という薬の製造販売が承認された。医療機関で処方される睡眠薬は大きく「GABA受容体作動薬」「メラトニン受容体作動薬」「オレキシン受容体拮抗薬」の3種類に分けられる。デエビゴは国内2剤目となるオレキシン受容体拮抗薬だ。

 各種の睡眠薬は、どんな位置づけで選択されるのか。「スリープ・サポートクリニック」(東京都品川区)の林田健一院長が説明する。

 「国内では2010年にメラトニン受容体作動薬、14年にオレキシン受容体拮抗薬が登場するまではGABA受容体作動薬しかありませんでした。しかし、GABA受容体作動薬は脳全体を鎮静させる薬なので、ふらつきや物忘れなどの副作用や依存性があり、いまでは補助的に使う考え方が主流になっています」

 メラトニン受容体作動薬は、「睡眠ホルモン」と呼ばれている「メラトニン」と同じ働きをする。体内時計を介して睡眠と覚醒のリズムを整え、睡眠を促すのだ。オレキシン受容体拮抗薬は、脳の起きている状態を保ち、安定させる脳内ホルモン「オレキシン」の働きを弱める作用がある。

 不眠症には、なかなか寝れない「入眠障害」と、睡眠中に目が覚めてしまったり、朝早く目が覚めてしまう「睡眠維持障害」がある。メラトニン受容体作動薬は入眠障害に対する治療薬で、オレキシン受容体拮抗薬は入眠障害と睡眠維持障害のどちらにも効果が期待できるという。

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