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【今から始めよう!70代まで働く健康術】座りっぱなしが招く「静脈血栓塞栓」「肺塞栓」の恐怖 (1/2ページ)

 まだまだ外出自粛が続いている。長時間の座りっぱなしなど、同じ姿勢を続けることが、脚の静脈に血栓ができる「静脈血栓塞栓(そくせん)症」、さらには、その血栓が肺動脈に詰まる「肺塞栓」のリスクを高めることを前回紹介した。場合によっては命に関わる。加えて、他の病気などのせいで、静脈血栓塞栓症になりやすい人がいるという。

 「静脈血栓塞栓症の約3割は、がん患者さんといわれています。ふくらはぎの腫れや痛みで受診した患者さんの精密検査によって、がんが新たに見つかることも珍しくはありません」

 こう説明するのは、東邦大学医療センター大橋病院循環器内科の池田長生(のぶたか)助教。数多くの静脈血栓塞栓症や肺血栓症の診断・治療を行い、その要因となった病気も突き止めている。

 一般的に、がん患者は静脈血栓塞栓症になりやすいといわれる。誘因はいろいろだ。たとえば、がんがその周辺に炎症に関わるサイトカイン(タンパク質の一種)などを出し、免疫細胞が集まることで血栓が生じやすくなるというのがひとつの説。また、手術や抗がん剤などの治療に伴う、あるいは、長く寝込んでいるなど身体を動かせない状態も引き金になる。さらに、全身状態が悪くなり食事や水分摂取ができずに脱水となることも一因だ。いずれにしても、一方の脚のふくらはぎが腫れ、痛むといった症状があるときは注意が必要といえる。

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