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【今から始めよう!70代まで働く健康術】座りっぱなしが招く「静脈血栓塞栓」「肺塞栓」の恐怖 (2/2ページ)

 「コロナ自粛のように、自宅で長時間動かないような姿勢は、当然のことながら静脈血栓塞栓症のリスクは上がります。加えて、がんのように発症しやすい病気や身体状態(別項参照)を抱えている人は、さらに発症リスクを高めるのです」

 最近では、新型コロナの合併症としての血栓症が諸外国から報告されている。新型コロナに感染した米国の40代の俳優も、血栓症によって右脚の切断を余儀なくされたと報じられた。では、新型コロナと血栓症の関係はどうか。

 「普通の風邪でも、発熱して食欲がなく、何日も寝込んだ状態が続くことで静脈血栓塞栓症を起こしやすくなります。新型コロナについては、メカニズムの解明報告が待たれますが、普通の風邪でも静脈血栓塞栓症は起こり得るのです」

 静脈血栓塞栓症の治療は、血栓を生じにくくする抗凝固薬の投与が中心となる。重症の肺塞栓症などでは、血栓を溶かす血栓溶解薬の投与や細い管を血管に通して行うカテーテル治療、加えて、体外式膜型人工肺(ECMO)が必要になることも。そうならないために、日頃から静脈血栓塞栓症の予防の心掛けを忘れずに。

 「新型コロナ自粛でご自宅にいるときも、ふくらはぎや身体を動かし、適度な水分をこまめに補給しましょう。そして、ふくらはぎの腫れや痛みといった、体調の異変を見逃さないように」と池田医師は呼びかける。(安達純子)

 ■静脈血栓塞栓症/肺塞栓症を起こしやすい人

 □高齢者

 □肥満の人

 □妊娠中・出産直後の人

 □外傷や骨折の治療中の人

 □最近手術を受けた人

 □がんの人

 □慢性の心肺の病気や自己免疫性の病気の人

 *上記は厚労省研究班資料から抜粋

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