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【マンガ探偵局がゆく】明るく楽しい未来の学校とは? 横山えいじの近未来SF「でじたる小学校日記」 (2/2ページ)

 「でじたる小学生日記」も、子供の読者を意識しながらSFとしての面白さをふんだんに盛り込んだ近未来予想型コミックになっている。各話7ページで完結という読みやすい分量なのもいい。

 頭の中に直接コンピューターの映像が送られ、睡眠中に授業を受けたり、世界の海で水泳をしたり、世界の山へ遠足に行けるバーチャルキャップや、参観日に出席できない保護者の代わりを務める専用レンタルロボットといったハイテクアイテムが次々に登場。ヒマワリの観察日記のつもりが、バイオ技術でつくられた謎の植物を育てていたり、給食の食材に宇宙生物が使われたり、バーチャルマラソン大会が開催されたり、お馴染みの学校行事がSF的味付けで登場するのも楽しい。

 単行本は品切れ中だが、アマゾンのキンドル版で読むことが可能なのでぜひ。

 ■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。京都精華大学マンガ学部客員教授。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。

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