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【ここまで進んだ最新治療】従来の薬より副作用が少ないことが期待! 痛風を防ぐ新しい尿酸排泄促進薬「ドチヌラド」 (1/2ページ)

 血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が長く続くと、「痛風発作」が起こりやすくなる。その尿酸値が高くなってしまう原因は、「体の中で尿酸が多く産生されている」、もしくは「尿酸の排泄が悪い」からだ。

 そのようなことから尿酸値を下げる尿酸降下薬には、薬の働きから「尿酸生成抑制薬」と「尿酸排泄促進薬」の2つのタイプに分けられる。どちらのタイプの薬も国内では3剤ずつあったが、今月、新たな尿酸排泄促進薬が発売された。選択的尿酸再吸収阻害薬の「ドチヌラド(商品名ユリス)」だ。

 従来の尿酸排泄促進薬と何か違いはあるのか。痛風に詳しい「長瀬クリニック」(東京都板橋区)の長瀬満夫院長が説明する。

 「尿酸排泄促進薬は、腎臓での尿酸の再吸収に関与する尿酸トランスポーター1(URAT1)の作用を抑制して尿酸の排泄を促進します。ドチヌラドは従来の薬よりも、より選択的にURAT1の作用を阻害するのが特徴です。また尿酸排泄促進薬の副作用には重篤な肝障害がありますが、ドチヌラドにはその副作用が少ないことが期待されているのです」

 血液中の余分な尿酸は、3分の2が腎臓から尿中へ、3分の1が腸管から糞便中に排泄される。しかし、尿酸は多すぎても少なすぎても悪いので、一部は腎臓の「URAT1」という取り込みトランスポーターの経路から血液中に再吸収される。

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