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【食と健康 ホントの話】血圧が高めの人はマグネシウム不足の可能性も (1/2ページ)

 経済活動が再開し、多くの人は通常の生活リズムを取り戻しつつある。しかし自粛中に乱れてしまった生活が尾を引いて、血圧が高くなってしまった人も少なくないはずだ。

 ご存じのように、高血圧と言われた人のほとんどが原因を特定できない「本態性高血圧」だ。遺伝や体質、塩分過多、肥満、運動不足、ストレスなどの環境因子が複合的に重なって起こると考えられている。食生活では、塩分過多に加え、塩分を排泄するミネラルの不足なども要因となっている。

 東京慈恵会医科大学客員教授で、生活習慣病とマグネシウムの関係に詳しい横田邦信医師は、「日本高血圧学会が推奨するDASH食には、カリウムとともにマグネシウムが豊富に含まれていることからも、マグネシウムが重要である可能性がガイドラインに明記されています」と話す。

 DASH食とは、野菜、果物、低脂肪乳製品、全粒穀物を多くとることで、総脂肪や飽和脂肪の摂取を減らし、カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維の摂取量を増やした高血圧予防のための食事だ。とくにこれらのミネラルや食物繊維を組み合わせることで、複合的な降圧効果が得られると考えられている。

 横田医師は、数あるマグネシウムの作用のうち、血圧に関係するものは3つあるという。今回はそのうちの2つについて説明したい。

 まず1つは、血管平滑筋にカルシウムが過剰になるのを防ぐ作用だ。血管平滑筋は血管を収縮・弛緩(しかん)させる血管壁の筋肉で、その細胞内にカルシウムが過剰になると、血管平滑筋が縮み、血管径が小さくなって、血圧が上がる。

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