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【マンガ探偵局がゆく】ライターに転職する娘を応援したい! フリーで生きる28歳描いた尾瀬あきら「みのり伝説」 (1/2ページ)

 今回は人生の転機を迎えた愛娘を心配するお父さんからの依頼だ。

 「東京の広告会社に就職していた娘が突然、辞めてフリーライターを目指す、と言い出しました。もう、辞表も出したらしいです。親バカかもしれませんが、昔から何度も作文コンクールで賞をもらったりして才能はあると思います。これといった応援はできませんが、読んだら参考になりそうな本を贈りたいので教えてください」(58歳・自営業)

 本来なら「フリーは大変だから止めなさい」と言いたいところだが、依頼人の子を思う親心にほだされて、参考になりそうなマンガを探してみた。見つかったのは1994年から97年まで「ビッグコミックオリジナル」に連載された「みのり伝説」だ。作者は酒蔵の跡取りになった女性が奮戦する姿を描いた「夏子の酒」などを描いた尾瀬あきら。

 小さな編集プロダクションで働く杉苗みのりは28歳。独立してフリーライターとして生きる決心をした彼女は、上司に辞表を提出。晴れて未来への一歩を踏み出したはずだったが…。

 30回払いのローンで手に入れたワープロを抱えて部屋に戻ると、地上げで2週間以内にアパートを追い出されるというとんでもない知らせ。翌日、これまでの給料をもらうために会社にいくと、不渡り倒産したばかり。給料は払ってもらえず、預金の残高はたったの28円。相次ぐトラブルに意気消沈するみのりのもとに原稿依頼の電話がかかってくる。依頼主は、小さいながらも多くの優れた書き手を育てたことで知られる織田出版だった。

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