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【ここまで進んだ最新治療】銀歯を使わない歯科の保険治療 白いかぶせ物「CAD/CAM冠」 (1/2ページ)

 従来、虫歯などの治療でかぶせ物をする場合、保険診療では「銀歯(金属)」しか選択肢がなかった。それが近年、「CAD/CAM冠(きゃどきゃむかん)」という「白い歯のかぶせ物」が一部の歯で保険適用になり、昨年にはさらに適用範囲が拡大され、一番奥(前から7番目)の4本の歯を除く、他の歯はすべて保険適用になった。

 銀歯を使わないメリットは、口を開けたときの見た目が良くなるだけでない。幸町歯科口腔外科医院(埼玉県志木市)の宮本日出院長が説明する。

 「歯科用金属に対してアレルギーのある人の割合は30~40%です。特に20%の配合が規定されているパラジウムは、アレルギー起因物質として欧米など先進国では使用しない方針にシフトしています。このように歯科治療のメタルフリー化は、金属アレルギー対策でもあるのです」

 「CAD」とは、コンピューターを用いて設計を行うこと。「CAM」とは、CADで作られたデータを実物の製品にすること。つまり、CAD/CAM冠とは、3Dシステムを使って白い複合樹脂(硬いプラスチック)から作られた「冠(歯の全部をかぶせる技工物)」というわけだ。

 まず歯型を取り、石膏を流して歯型模型を作るところまでは銀歯と同じ。それ以降の作業をコンピューター上で行う。3Dカメラで歯型模型のデータを読み込ませ、冠を設計。装置を使って材料の四角いブロックを削っていき、冠の形に完成させるのもコンピューター制御により行われる。

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