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【罹患率1位 大腸がん予防最前線】腸活に役立つお勧め料理は「地中海食」 心筋梗塞などの心血管疾患、がんなどの死亡率が他の西洋的な食事よりも低い (2/3ページ)

 内藤教授が注目しているのは、京丹後市の住民と似た食材を用いた「地中海食」。オリーブオイルを使い、野菜や魚介類、ナッツ類などに、全粒粉穀物のパンやパスタなどを組み合わせた料理のことだ。ギリシャやイタリア南部などの地中海地域で昔から食され、心筋梗塞などの心血管疾患、がん、アルツハイマー病、パーキンソン病などの病気の発症や全死亡率が、他の西洋的な食事よりも低いことが、世界的な共同研究で明らかにされている。

 「60代や70代でも地中海食に変えるだけで、生活習慣病の改善などに役立つことがわかりました。つまり、腸内細菌も正すことができるのです」

 反対によくないのは、油をたっぷり使ったベーコンやソーセージなどの加工肉を用いた料理。毎日、肉類ばかりを食べていると、腸内細菌叢に悪影響を及ぼす。加えて、砂糖や塩分のとり過ぎもよくない。

 「最近、塩分制限をしても高血圧が改善しない理由として、腸内細菌が関わることが分かってきました。また、砂糖のとり過ぎ、ダイエット飲料をたくさん飲んでいる人も、腸内細菌によくないと報告されています」

 悪い習慣は退けて、水溶性食物繊維を意識した地中海食に変えると、大腸がんのみならず、さまざまな病気予防にも自然につながるというのだ。

 「キャベツやレタスのような葉物野菜だけでは、食物繊維は足りません。テレワークなどで自宅で料理する機会が増えた人は、ぜひ地中海料理にチャレンジしていただきたいと思います」

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