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【脳神経外科が明かす「脳の病気とケガ」最新事情】脳卒中の予兆として覚えておきたい「FAST」とは (2/3ページ)

 脳卒中には、半身不随、突然の意識障害、激烈な頭痛を伴うものがあり、救急車を呼ぶことになるのですが、中にはそれほど重大なこととは思わない症状しか出ないこともあり、判断に迷うことがあります。

 そこで覚えておきたいのが「FASТ(ファスト)」です。

 Fは「顔(フェイス)」。脳卒中になると顔がゆがみ、食べたり飲んだりしたものをこぼすようになります。いわゆる「顔面神経麻痺」の症状です。

 Aは「腕(アーム)」。両手を挙げようとしても片方の腕がだらんと下がってしまいます。また、症状が完全に消え治っているように見えることがあります。

 Sは「言葉(スピーチ)」。口が上手く動かないので、言葉がもつれて思うような発音ができなくなります。

 最後のТは「時刻(タイム)」で、発症した時刻を覚えておくことが、その後の治療に大いに役立つのです。

 先ほど紹介した血栓溶解剤は発症から4時間半以内、カテーテルによる血栓回収療法は発症から6時間以内に行わないと、効果が期待できなくなります。まさに時間との勝負なのです。

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