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【コロナ禍の挑戦! 天野篤医師「魂の心臓病治療」】50代会社員、仕事でストレス 生体の摂理で心筋梗塞免れるも…冠動脈の狭窄は「重症」 バイパス手術を提示 (2/3ページ)

 7月に順天堂に転院したが、こうした危険水域にあった中、心臓に栄養素を必死に送っていたのは、新たに形成された側副血行だったということになる。

 冠動脈を含めた動脈硬化のそもそものリスク因子は、運動不足、食べ過ぎ、加齢などが挙げられる。これらによって高血圧、糖尿病、脂質異常症を発症し、それぞれの病気が動脈硬化を引き起こす。

 動脈硬化はサイレントキラーと言われるように、ほとんど自覚症状がないままに進行し、血管内の狭窄・閉塞に至ることが少なくない=図参照。冠動脈の閉塞なら心筋梗塞に、脳やその周辺の血管なら脳梗塞に発展する。

 高山さんはテニスなどスポーツを好み、体形も太っておらず、年齢はまだ50代。会社の人間ドックでは基礎疾患も指摘されたことはなく、自分は健康体と信じてきた。それだけに、「狭心症と診断されて、まさか自分が…」とかなり驚いたという。

 天野医師からは、これらのリスク因子以外の原因として「ストレスや塩分の摂りすぎもあります」という説明を受けた。言われてみれば、勤務先では急がされる仕事などでストレスが多かったり、若い時からラーメンが好物だったりなど思い当たる節があった。

 狭心症の治療にはさまざまな選択肢がある。代表的なものに、薬物療法、カテーテル治療(冠動脈の狭窄部分にステントを入れて広げる方法)、冠動脈バイパス手術(心臓に他の血管を接合し、新たな血管を作る方法)がある。

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