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【コロナ禍の挑戦! 天野篤医師「魂の心臓病治療」】50代会社員、仕事でストレス 生体の摂理で心筋梗塞免れるも…冠動脈の狭窄は「重症」 バイパス手術を提示 (3/3ページ)

 狭心症のご治療で天皇陛下(現・上皇さま)は2012年、天野医師執刀による冠動脈バイパス術を選択された。

 「陛下は手術後に、外遊をはじめご公務を積極的に復活させたいとのご希望がありました。カテーテル治療も選択肢に入りましたが、術後に薬物治療を継続する必要があり、海外への長時間の渡航中に支障が出ることもあります。陛下は完全な治癒を望まれ、バイパス手術を選ばれました」(天野医師)

 手術は成功し、その後、陛下はご希望通り、海外ご公務を復活させて、歴史に残る生前ご退位が実現する。

 高山さんの冠動脈の狭窄は重症で、カテーテル治療ではもはや難しく、天野医師は即座にバイパス手術を提示した。コロナ禍で医療機関もさまざまな制約を受ける中、その手術は7月20日に設定された。 (取材・佐々木正志郎)

 ■天野篤(あまの・あつし) 心臓血管外科医。1983年、日本大学医学部卒。97年、新東京病院で年間の冠動脈バイパス手術の症例数で日本一に。2002年、順天堂大学医学部心臓血管外科教授、12年、天皇陛下(現・上皇さま)の心臓手術を執刀、成功させた。16~19年、順天堂医院病院長。現在、同大学特任教授、順天堂理事。著書に『天職』(プレジデント社)など。

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