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【小池龍之介】東大卒の異色住職 自分を苦しめる「煩悩」から身を守る“しない生活”のススメ (1/3ページ)

2017.03.30

小池龍之介氏
小池龍之介氏【拡大】

 鎌倉は稲村ヶ崎の閑静な住宅地、急傾斜の坂を上がった先の一軒家。「月読寺」(つくよみじ)という手書きの表札がなかったら、寺とはわからない。

 この古い民家を改装した建物の和室で、瞑想をしている。葬儀や法要はせず、お経も唱えない異色の僧侶だ。

 「瞑想は、集中力を高めることから始め、少しずつ自己観察力に移行していきます」

 静かな話しぶりだ。

 かつては早口で声も大きかった。大阪で過ごした小学生時代は、ワンパクな少年だった。それが山口に引っ越した中学生ごろから、環境に適応できず、内にこもった。本や漫画ばかり読み、太宰治に傾倒した。

 東大文学部を目指したのも、太宰が同学部出身で、太宰研究の先生がいたから。しかし、入学後の興味は哲学に変わる。

 「大学の一番の思い出は駒場寮です。入試のときに駒場寮のパンフが配られ、大学側から『入寮の誘いがあっても、違法な建物なので入居しないで。電気もガスも止めています』の注意が。そんな面白いとこ、行くしかありません。数十人の寮生の中には、木刀を振り回すなど面白い人も多かったですね。その後に沖縄で精神科医になる人、子供の教育を受ける権利を主張する定時制の先生ら、いろんな人と出会えたことが人生の中で大きかったです」

 だが、私生活は荒れた。学生結婚したものの、妻が言うことをきかないと苛立ち、言葉で責めて屈服させようとした。結局、結婚生活は長く続かない。

 
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