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【辻本茂雄】芸能生活30周年、じぃ道に華咲く 「育ててくれた新喜劇を守り、進化させたい」 (1/3ページ)

2017.04.05

辻本茂雄
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 ■「茂じい」で大暴れ

 今年で30周年を迎える芸能生活のほとんどを「吉本新喜劇」に注ぎ込んできた。舞台を暴れ回る老け役の「茂造じいさん」は毎週土曜の昼にテレビで舞台が放送されている関西では、世代を問わず愛されている。

 茂造は「つまらないものですが」と差し出された手土産を「つまらないものにはメーン!」と叫び、つえでたたき落とすなど一見するとハチャメチャなお年寄りだが、実は物語の流れを重視し、時にアドリブを交えながら笑いを巻き起こす。

 「お笑いを風船に例えると、小っちゃいときに針を刺しても『ポン』としか鳴らない。ブワーと膨らましたところで茂造が『パーン』と割ってしまう。この緊張と緩和が大好き。小ネタやギャグばかりで茂造をおもろくしようとはせず、ストーリーを大切にしてます」

 数え切れないほどの舞台にあがり、今や約100人の座員を束ねる5人の座長の一角を担うが、乗り越えてきた挫折も少なくない。つらい記憶は少年時代にさかのぼる。

 「子供のころは友達と自転車レースで遊んでました。まわりの友達はスポーツサイクルだけど、僕はお母ちゃんのミニサイクルで走っても一番。中学1年の時に友達とミニサイクルで淡路島を1周するくらい、自転車が好きでしたね」

 ■アゴネタ封印で窮地

 競輪選手を夢見て自転車競技の強豪校、県立和歌山北高校(和歌山市)に進学。全国大会で実績を残し、夢の実現まであと一歩のところで車にはねられた。軽傷だったが診察で右膝に腫瘍が見つかり、手術で取り除いて腰骨を移植。1年間のリハビリ後、左膝にも腫瘍が見つかり再び手術を受けた。医師から「もう重いペダルは踏めへん」と宣告され、夢をあきらめた。

 
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