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【オーバーロクマル世代応援企業】違和感ない“老若”の融合「時間の濃さ実感します」

★第8回 フォーシーズ

 この連載は、25年間で2万人の経営者と交流してきた人材採用コンサルタント会社・キイストンの細見昇市社長が、60代以上の就業に積極的な企業30社を選出。夕刊フジと共同で紹介・顕彰するものです。

 宅配ピザの「PIZZA-LA」や和食、フレンチなど全国で58のブランドを展開する「フォーシーズ」(東京都港区、淺野幸子社長、https://www.four-seeds.co.jp)。同社外食事業本部のアルバイト・パート従業員数は2000人。そのうちシニアは、ららぽーと豊洲の「吉祥庵」でホール担当している瀬尾京子さん(61)と「本場香川 宮武讃岐うどん」の製麺職人、久須美順一氏(61)の2人を含む77人だ。

 「吉祥庵~ららぽーと豊洲店」の開店は6年前。瀬尾さんは「オープンの時からですから、勤めて6年になります。現在は週5日、1日5時間の勤務です。日常生活に張り合いがあり出勤も楽しいですし、背筋がピンとしますね」と語る。現在、職場では若いスタッフを含め平日で8人前後、土・日・祝日は約10人と働いている。

 「年齢差は気になりません。不都合なことはないですね。若い方は、たとえて言えば自分の子供のような感じです。年齢が近いより離れているほうが、かえってよいのではないでしょうか。刺激を受けることもありますし、気持ちが若くなれますよ」

 「23時の閉店後、“今日も終わった”という解放感、充実感、爽快感がなんとも言えないですね。時間の濃さを実感しています」

 一方、製麺職人の久須美氏は、勤めて2年。「週6日、9時から16時までの勤務で1日平均800食、週末など多い日には1000食分を超える量を作ります」と語る。

 この職場にも若い世代が多いが、瀬尾さん同様、「年齢を気にしたことはありません。むしろ彼らのほうから普通に話しかけてきます」という。

 スタッフには外国人留学生もいるが、「日本語の習得のためもあるのか、積極的に話しかけてきます。製麺の技なども質問してきますね。もちろん、会話は日本語ですよ」。

 若いスタッフは久須美氏の製麺作業を傍らでよく見ており、自分たちでも製麺もする。そんな時、「アドバイスすることもあります」。こうした場で自然に交わされる会話がお互いの理解を深めることにつながっているようだ。

 そんな老若融合の現場をよく知る同社執行役員の佐藤信之氏は「今後も和食部門ではシニアの積極的な採用を考えています」と話している。(取材・土金哲夫)

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