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《zak女の雄叫び お題は「無題」》NYで意外な行列! 

 2年前に米ニューヨークに進出した日本のステーキ店チェーン「いきなり!ステーキ」(ペッパーフードサービス)が苦境にある。昨年9月には日本の外食チェーンとして初めて米ナスダック取引所への上場を果たしたが、このほど上場廃止を発表した。

 「いきなり」は2017年2月にニューヨーク第1号店を開店させて以降、急ピッチで店舗数を拡大し、一時はニューヨークで11店舗まで増えた。だが、客足は伸びず、今年2月に11店舗のうち7店を閉鎖すると発表。残る4店のうち2店は、別ブランドの「ペッパーランチ」に転換している。

 約2年前に第1号店の取材に行ったが、「立ち食いスタイル」の目新しさで、米メディアも集まるなど話題に。開店直後には、店舗前に若者が列を作る姿が見られたほどだ。だがマンハッタンで2号店、3号店と広げていくうちに、客数は次第に少なくなっていった。

 当初こだわった「日本流」から「米国流」に徐々に転換。立ち食いから着席スタイルに変え、不要だったチップ制度も取り入れた。また米国人に人気の「モチアイス」などデザートメニューも充実させたが、有効な改善策とはならなかったようだ。

 ニューヨークは、高級住宅街のすぐ近くで、路上生活者があふれるという街。生活スタイルも二極化しており、ステーキ約20ドル(約2200円)というリーズナブルな価格は、高級志向の客を呼び込めず、低所得者には高すぎるという実情もあるように思う。マンハッタンで店を展開するには家賃が異常に高い。ラーメン、すしといった「定番食」以外の日本の外食産業は苦戦が続いているとも聞き、日本発の食ブームを仕掛けるまでの戦略は非常に難しいようだ。

 一方、最近、話題となっている「日本発」の1つが、100円ショップ「ダイソー」だ。今年3月に米東海岸では初めとなる店を、ニューヨーク・クイーンズ地区のモールに出店。アジア系住民が多い地域ともあって、米メディアによるとオープン初日には数百人が列を作ったという。

 値段は1・99ドル(約210円)の商品が多く、「スーパーキュートの日本のディスカウントショップ」(米メディア)と評判は上々のよう。米国人の友人からは「あまりに混雑しているから、しばらくたってから行った方が良い」とのアドバイスを受けた。ただ第1号店は、マンハッタンの中心部から地下鉄で約30分。低価格でも品質が良いという日本文化が、ニューヨークを制する日は来るのだろうか。

 ニューヨークの街のこと、米社会のこと何でも取材中。(M)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。6月のお題は「無題」です。

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