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【シニアライフよろず相談室】「うちの子供は仲が良いから大丈夫」は間違い!? 遺産分割の「争族問題」に注意! (1/2ページ)

★遺産相続(1)

 4年前に相続税法が改正されて以降、相続税がかかる人が大きく増えました。

 2017年分(17年1月1日~同12月31日に亡くなった方)のいわゆる相続税の課税割合は、全国平均で8・3%と、おおよそ12人に1人の割合です。税制改正前年の課税割合は4・4%でしたので、改正により相続税がかかる人は2倍近くに増加しています。相続税はいわゆる富裕層だけにかかる税金と考えられていましたが、今やその裾野は広がり、富裕層でなくてもかかる一般的な税金となりました。

 相続税は、相続の開始があったことを知った日から10カ月以内に原則現金で納税しなければなりません。この相続税の申告・納税の義務を負うことは、相続人にとっては大きな負担です。

 ただ、そうはいっても、大多数の人にとって相続税は縁がないというのが実態です。

 確かに相続税という税金の面では、一定以上の財産を所有していない限り、相続なんて関係ないということになります。しかし、相続の問題は税金のことだけではありません。

 もう一つ、大きな問題があります。それは、遺産分割における争族問題です。この問題は、財産の多寡に関わらず起こります。

 裁判所の司法統計資料によりますと、遺産分割で家庭裁判所の関与のもと分割が行われた案件は、遺産が5000万円以下の相続が約75%を占めています。また、そのうち32・1%は、遺産が1000万円以下の相続です。

 遺産分割の問題は、居宅や事業用の土地、自社株などの分割困難な財産が多く、分割しやすい金融資産が少ない場合に起こりやすい傾向があります。「うちの子供たちは皆、仲が良いから大丈夫」と思っていても、いざ相続が発生すると、「争族」になることがよくあります。

 親から見ると、子供はいつまでたっても家族の一員というイメージが強く残っています。

 ところが、例えば、既に家庭を持っている子供は、兄弟であってもそれぞれ世帯は別で、その世帯が家族の単位となっています。親の記憶の中の子供が幼い頃の家族とは、状況が異なります。

 明治から戦前にかけての旧民法の家督相続の時代は、故人の長男が1人ですべての財産を相続していましたが、今は相続人が性別や年齢に関わらず財産を分け合うことが原則です。

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