zakzak

記事詳細

【ABS世代が「シニア」を変える】人生をハッピーにする「照れ」断ち 高田純次さんに学ぶお茶目な振る舞い

 私(鈴木)もそうですが、還暦に近いほどの長い人生経験を蓄積するとプライドや固定観念が強くなるので、新しいコトにチャレンジする際に「照れ」が生じます。

 私の場合、ビジネスで一番苦手だったのが「立食パーティーでの名刺交換」でした。もともと外交的で人と会話をするのは好きでしたが、パーティーで知らない人に声をかけて話をし、適度な時間で終了して次に向かう。あの立ち回りだけは本当に苦手でした。しかしビジネス、特にフリーランスという立場では、新しい人に積極的に関わりを持ち名刺交換することは大切です。

 そこで私は、起業20周年を迎えた一昨年の57歳の時、気持ちを一新して大の苦手だった「声かけ」をちょっとした勇気で実行しました。するとどうでしょう、自分が思っていたよりもはるかに簡単でテンポの良いコミュニケーションが取れたのです。

 なぜ、こんな簡単なコトを今までの人生で躊躇していたのか…。自分をバカバカしく思いました。自分の「照れ」が、新たな人との交流だけでなく、新しい気づきや世界の発見を阻害していたことを感じたのです。

 これに関連して、もうひとつの気づきがありました。前回、「印象」の大切さをお伝えしましたが、それに加えて私は、年齢を重ねるほど「お茶目」なキャラクターが何かと得があることに最近気づきました。

 例えば、自分の失敗談を面白く伝えることができる。自分のできないことは素直にできない、知らないことは知らないとカミングアウトする。そして、いつも微笑んで相手を楽しくさせる、時には笑いを得ることを試みてみる。酸いも甘いもかみ分けたオトナが、余裕を持ってこのようにお茶目に振る舞う。これができれば最高だと思います。

 そこで思い出すのはテキトー男の異名を持つ高田純次さん(72)。黙っていればニヒルな男なのに、話をした途端にひょうきんな憎めないキャラクターで人気です。こうした三枚目キャラが作り出す印象の意外性は人から好感を得ることができます。かわいいお年寄りが愛されるのも、素直でお茶目な印象と行動によるものでしょう。

 人生経験豊かなABS世代は、プライドを持っているのが当然です。しかし、本当に必要なプライドは「この領域なら俺に任せろ」「これは絶対にやり遂げる」といった「ここ一番」の時だけで十分です。普段は三枚目のお茶目なオジサンで、素直に「ありがとう」「ごめんなさい」と言える方が周囲から親しまれます。

 復活したディスコに対しても、女性陣は「すぐに行きたい!」と行動しますが、男性陣の中には「今さらディスコ?」みたいに反応する人が多くいます。しかし、行けばやはり楽しく、若い頃の気持ちに帰ります。

 ABS世代は本来、楽しみ方を知っている世代。だからこそ、食わず嫌いはもう卒業しましょう。ちょっとした勇気で一歩を踏み出せば世界は広がり、好奇心も増して人生をより謳歌できます。その方が、後半戦の人生をより豊かで「ドキドキ・ワクワク・ハッピー」な日々にできると思いませんか?

 ■ABS世代 昭和30(1955)年から43(68)年生まれで現在50歳から64歳の、若者時代にバブルを謳歌した世代。

 ■鈴木準 1960年生まれ。一般社団法人日本元気シニア総研主任研究員。ジェイ・ビーム代表取締役。マーケティングコンサルタント。ジェロントロジスト。広告代理店を経て37歳で起業。企業のモノやサービスのコンセプト開発、プロモーション戦略に関わっている。

関連ニュース

アクセスランキング