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“濡れにくく”“蒸発しやすい”独自技術採用 パナソニック「屋外用ミスト式冷却機」

 パナソニックの屋外用ミスト式冷却機「グリーンエアコン」が、東京・新橋のJR新橋駅西口SL広場に常設された。オープニングセレモニーでは、港区の武井雅昭区長が、「昨年の猛暑もあり、今年の夏場の暑さ対策が注目されるなかで、それに間に合うように設置することができた。新橋を訪れる人に、少しでも夏の暑さを和らげてもらいたい」と述べた。

 パナソニックと港区は、2016年7月~9月まで、実証実験の形で、SL広場に、グリーンエアコンを設置していた経緯がある。これらの経験をもとに改良を加え、19年4月に、新製品として「グリーンエアコン AE-GXA031」を発表。その第1号機を港区が導入し、SL広場に設置した。

 このグリーンエアコンは、パナソニック独自の技術が採用されており、単にミストを噴射する装置とは効果が大きく異なるという。

 2流体ノズルという構造で、圧縮された水に、圧縮空気をぶつけることで生まれる微細化したミストを噴霧する。濡れにくく、蒸発しやすい快適な空間を実現できるのが特徴だ。同社では、このミストを「シルキーファインミスト」と呼び、粒径が約10マイクロメートルという極微細なミストは、肌で蒸発しやすく、冷涼感を得ながら濡れの不快感がないと説明する。

 たとえば、メガネをかけている人が、グリーンエアコンの下に入っても、メガネが濡れたり曇ったりといったことはない。女性であれば、化粧が落ちるといったことを気にすることがなく、ミストの冷気を直接受けることができる。夕刊フジをミストの下で読んでいても濡れないという優れモノだ。

 濡れ感がないため、身体に近いところで噴霧し、体表面からの蒸発による直接冷却が可能であることから、より効果的に身体を冷やすことができる。体感温度で約7度、気温で約4度の低下になるという。

 もうひとつの特徴が、ミスト噴霧時に旋回気流を発生させ、噴霧口の直下に横風の影響を受けにくい直径2メートルほどのドーム状の冷却空間を形成する仕組みになっていることだ。この効果で、屋外設置の際に課題となる自然風で冷気が乱されることがなくなる。同社によると、0・8メートル毎秒の自然風の条件でも、冷気が乱れないという。

 エアカーテンの周辺には13~15人の休憩に適した心地よい涼空間を提供でき、ミスト冷気に直接当たりたくない人にも配慮したという。

 加えて、発熱量は1・8キロワットであるのに対して、冷却性能は14キロワットと環境にも優しい。本体には通信機能を搭載しており、ウェザーニューズの気象予測データと連動して、気温に応じた噴霧流量の切り替えや停止などを自動で制御するという。

 夏場の暑いときには、グリーンエアコンで涼んでから、新橋の街に出かけてみてはどうか。(ジャーナリスト)

 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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