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雇用編・レソリューション(2) メカニック長期活用へ“整備”不可欠

 「自動車整備士」に特化した人材派遣会社のレソリューション(東京都千代田区、廣谷旭代表)は、人手不足が深刻な自動車整備業界でシニア人材活用を積極的におこなう。シニア人材の可能性や課題は?

 ■可能性を広げる

 同社が雇用しているメカニック1450人の内、約170人は55歳以上で、その中には第一線は退いたものの、また戻ってきた者も少なくない。彼らは現役時代に教育担当や工場立ち上げなどを経験した者が多く、その知識を生かし工場長などで登録してもらうケースもあるという。

 「今まで体力勝負でがんばってきたことを、より頭で考える=知識を駆使したアドバイザリー的なことをシニアの方に担ってほしいと思います。自動車整備士は経験と知識、ノウハウの蓄積が重要な職種ですから、この部分をいかに活用できるかが大事になってきます」と同社営業統括本部の石川規貴本部長(34)は話す。

 中規模程度の整備会社などでは、店舗により若手定着率にバラつきが生じることが多い。それを統括する役割でシニアを投入し、指示・助言をするというのもシニア人材の活用として十分可能性はあるという。同社は人材派遣会社として、このような形での就労を推進していきたいと考えている。

 ■着手すべき課題

 シニア人材活用の可能性が広がると同時に課題もある。

 「シニアの場合、入社時に健康でも、その後、自身の体調や家族の介護などさまざまな変化が起こる可能性が高いのです。そのような場合は、時短勤務などが可能になるかは重要になってきます。フルタイムの通常時間で働くか、週2~3日勤務や時短勤務などが選択できるかどうか。人手が足りない状況下でなかなか難しい問題です。業界的にも働き方改革は遅れていますが、今後のことを考えると、これらの課題は整備していかなければと感じます」(石川さん)

 ディーラーについては、メーカー側が主導で改善の余地はあるが、受け入れ側の体制づくりが何よりも重要になってくるという。ベテランシニアに長く働いてもらうためにも、これからは仕組み作りが必要。間に立つ派遣会社がうまく動くことで、課題解決のスピード感が変わってくるはずだと石川さんは強調する。(「オレンジ世代」取材班)

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