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「地方副業」最大メリットは親孝行! 月2回、週末に故郷へ

 「平成ジャンプ」という言葉。人気アイドルグループ「Hey! Say! JUMP」を思い浮かべる人も多いと思いますが、最近では別の意味でも使われています。昭和に生まれて平成をジャンプし、いまだ結婚しない人を指す言葉でもあるのです。

 平成の終わりが意識された頃からネット上で使われ始め、アイドル名をパロディー化した抜群のネーミングセンスがウケて、リアル社会のジョークとしても使われるようになりました。

 田舎のおじいちゃん、おばあちゃんも例外ではありません。むしろ少しおシャレで新しい言葉だけに使いたくてたまらないようです。そこに迫ってきたのが来週のお盆休み。中年になっていまだ独身の子供が里帰りすると、これ幸いに「もう平成ジャンプは卒業して、身を固めなさい」「早く孫の顔を見せなさい」と、平成ジャンプの大合唱になりそうです。

 普段でさえ「結婚しろ」とうるさいのにこれはたまらん!と、思わず里帰りを中止したくなりますがそれは親不幸というもの。ここは「“売れない自分”で親孝行する方法」を考えて心配性の親を安心させてやりたいものです。

 とはいえ、すぐに結婚相手を見つけて連れ帰るなんてこと、できるはずありませんから、結婚せずとも親を喜ばす方法を考えるのです。そうです。答えは頻繁に里帰りをして元気な顔を見せる以外にありません。どんなに大きくなっても「離れて暮らす子供が心配でたまらない」「会えなくて寂しい」が親の本音であることに疑いの余地はありません。

 そこでおススメしたいのが今話題の地方での「副業」。しかも今年は政府の地方創生が予定の5年を終える節目とあって、政府は先ごろ「来年からは地方の関係人口を増やす」と発表しました。地方への移住を促す“東京一極集中の是正”が失敗に終わったため、今度は地方に関わる人を増やそうというのです。つまり東京で働きながら地方で副業する人は“理想的な日本人”というワケです。これを受けて大企業は次々と社員の副業を認めると発表、ネットにはすでに地方副業をあっせんするサイトがたくさん登場するようになりました。

 そんな中で大手自動車メーカーに勤める私の幼なじみは、故郷のお父さんが亡くなったことを機に、一人暮らしのお母さんの世話をしたいと故郷で自動車修理の副業を始めました。といっても、平日は本業があるので副業は月2回の週末が限度。報酬も月3万円前後なのでビジネスとして魅力があるとはいえません。しかしお母さんの喜び方が尋常ではありませんでした。

 長年、息子の仕事を邪魔してはいけないと自分に言い聞かせてきただけに、息子が「仕事のために」帰ることが嬉しくてたまらないのです。「これからは定期的に息子に会えるよ」とウキウキしながらカレンダーに印をつけるお母さんの姿を見て、これこそが地方副業の最大のメリットだと思いました。故郷の親が心配なあなたも、考えてみては? (隔週水曜掲載)

 ■殿村美樹(とのむら・みき) 株式会社TMオフィス代表取締役。同志社大学大学院ビジネス研究科「地域ブランド戦略」教員。関西大学社会学部「広報論」講師。「うどん県」や「ひこにゃん」など、地方PRを3000件以上成功させた“ブーム仕掛け人”。

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