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雇用編・4ULifecare(1) 看護師不足の医療現場を変えるために 経営陣は50代以上「働き続ける場を自分で作る」

 看護師の新しい働き方を提案するマッチング・サービスやヘルスケアのコンサル業などをおこなう4ULifecare(フォー・ユー・ライフケア、東京都港区新橋、伊藤久美代表取締役社長CEO)は、慢性的な人手不足の医療現場を変えることを目指し事業を展開中だ。

 ■ミドルエイジ世代が立ち上げたベンチャー企業

 2016年、IT業界で名をはせた宇陀栄次氏と、現役の医師で起業家でもある武藤真祐氏の2人によって立ち上げられたベンチャー企業の同社。深刻な人手不足が問題になっている医療業界において、ITを活用した医療人材の積極的な活用を目的に、「なでしこナース」というマッチング・サービスを提供している。

 「ベンチャー企業というと、若手が頑張っているイメージがありますが、当社の経営陣は50代オーバーです。われわれの世代がずっと働き続けて社会に貢献するためには、会社勤めだけではなく、自分で会社を作り、働き続ける場を作ることも重要です」と、同社の伊藤CEOは語る。

 “日本を変える=医療を変える”ことに尽力したいという両氏の熱い思いから設立された同社は、ミドルエイジ世代のベンチャー企業ならではの強み、広いネットワークや人脈、資金力などを生かし、新しいヘルスケアの形を提案する。

 ■看護師不足の実情

 現在、国内の看護師は161万人。しかし超高齢化が進む中、医療現場(病院、介護老人保健施設、デイケア〈リハビリ〉センター、訪問看護)では幅広い領域で看護師の需要があり、プラス50万人は必要といわれている。ただ現実は、毎年15万人が辞め、看護学校の卒業生などは毎年3~5万人ほどしか入ってこない。

 「やはり夜勤など勤務体制の問題で、体調を崩したり、育児や介護との両立ができないなどが退職理由です。結婚や出産を機に辞め、戻ることを諦める人が多い。資格を持ちながら働いていない人(潜在看護師)は推定で71万人といわれています。その内の1万人でも、週に1日勤務してくれたら、疲弊している現場は救われます」(伊藤氏)

 同社は、看護師の新しい働き方を、シニア人材の活用を含め、今後さらに広く提案していく。(「オレンジ世代」取材班)

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