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細部に工夫凝らした“見せる”ノート作り コクヨ「キャンパス スタディプランナー」

 ノートでもない、手帳でもない、勉強のスケジュールを立てるスタディプランナーが、最もホットな勉強ツールとして女子中高生を中心に流行っている。

 大学ノートに線を引いて自作のフォーマットを作り、勉強スケジュールをかわいく書き、ハッシュタグ「#勉強垢」(勉強アカウント)をつけてツイッターやインスタグラムなどSNSでシェアする。

 2018年、コクヨ(大阪市)が専用ツールとして「キャンパス スタディプランナー」を発売すると同時に品薄となるほどのヒットとなった。新たなカテゴリーとして確立しつつある。

 自作の勉強ツールだったものを製品として発売するにあたっては、社内でも危惧の声があった。同社ステーショナリー事業本部商品企画部、絵馬多美子氏は「中高生の約9割はスケジュール管理の必要性を感じているが、そのうち約半分は『何かしなくては』と思いながらもできていなかった。それに応えた」と言う。

 17年に改訂された学習指導要領は、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、自ら判断して行動する「生きる力」を育むことを目標に掲げた。21年1月にはセンター試験が廃止され、大学入学共通テストが始まる。新しい試験は思考の過程が重視され、記述式が加わる。

 「教育現場での学びの量や質が変わり、自立的に、効率的に学ぶことが求められている。それをノートから支援したいと考えた」(絵馬氏)

 開発の段階ではコンテンツの選定に悩んだ。「あれこれ載せたくなるが、多くの生徒が負担にならず学習の計画を立てられるよう、シンプルなフォーマットを目指した」(同)

 最も意識したのは“見せる”ノート作り。罫(けい)線の幅を市販のマーカーの幅に合わせてはみ出さないようにしたり、勉強内容の記入欄を参考書のページなど具体的な内容を記入できるように2行幅に広げたりと、細部に至る工夫を凝らした。

 発売は1学期の期末テスト前に設定。1週間の勉強予定、1日の勉強内容のまとめなどルーズリーフ4種類をラインアップした。価格は普通のルーズリーフと揃えた。「初めてのカテゴリーなので、プラスαで使ってもらうための値頃感を追求した」

 さらにノート共有アプリ「クリア」でアンバサダーを募り、「キャンパス スタディプランナー」を使った例をアップしてもらった。女子高生インフルエンサーには「♯キャンパススタディプランナー」をつけて自分らしくデコったノートSNSに投稿してもらい、拡散を狙った。

 スケジュール帳とは違う進行管理ができると大人の反響も大きく、年間発売目標の208%と大ヒットした。

 今年5月には「キャンパス スタディプランナー(ノート)」10種を追加発売。より使い勝手を良くし、絵馬氏は「勉強の予定を立てる、学ぶ、復習するという一連の流れを応援したい」と話した。(村上信夫)

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