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アルバイトから正社員になりたいが…

 【Q】やりたい仕事に就きたくて、アルバイトとして5年近く働きながら正社員を目指してきました。会社は当初、「いずれ正社員に登用したい」と言ってくれていたのですが、最近は残業をしても「仕事の能力が低いから遅くなる」と言われ、残業代も支払われません。この業界で働きたいのですが、正社員になれるまで頑張れるかどうか悩んでいます。(20代、男性、制作関連)

 【A】アルバイトや契約社員、パートタイマーなど、労働契約期間に定めのある労働者で、その有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたときに、一定の条件を満たせば、労働者が申し込みを行うことによって無期労働契約に転換することができます。

 例外として、(1)「5年を超える一定の期間内に完了することが予定されている業務」に就く高度専門的知識を有する有期雇用労働者(ただし期間の上限は10年)(2)定年後に引き続き有期契約で継続雇用される高齢者-には、無期転換申込権が発生しません。

 相談者のケースは、どちらの例外にも該当しないように思われます。もうすぐ5年ということですが、会社は無期転換を申し込まないことを契約更新の条件にするなど、あらかじめ労働者に無期転換申込権を破棄させてはなりません。本人の能力を理由に残業代を支払わないのは悪質です。

 無期転換申込権が発生するのは、(1)有期労働契約の通算期間が5年超(ただし、2013年4月1日以後の有期労働契約が対象)(2)契約の更新回数が1回以上、(3)現時点で「同一の使用者」との間で契約している、ことが条件です。

 「同一の使用者」とは、労働契約の締結主体(企業)を単位として定めるもので、A工場からB工場に勤務場所を変更するなど、事業場を変えても労働契約の締結主体に変更がなければ、雇用契約を継続しているとみなされます。準社員や、パートナー社員、メイト社員など、各社が独自に位置づけている雇用形態も、名称にかかわらず対象となります。派遣社員の場合は、派遣元の企業に無期転換への対応が求められます。

 連合は、8月26日(月)と27日(火)の午前10時から午後3時まで、「夏休み特別労働相談 我慢しないでLINEしよう! ~アルバイトで嫌な汗かいていませんか?~」を実施します。

 一人で悩まず、LINEで連合にご相談ください。フリーダイヤル(0120・154・052)でも、労働問題のほか、労働組合つくり・加入に関する相談について対応しています。お気軽にお電話ください。(連合企画局・小林司)

 ■サラリーマンの相談に日本労働組合総連合会の専門スタッフがお答えします。はがきに質問、職業、年齢を明記し、〒100-8160 夕刊フジ報道部「サバイバル術」係まで。匿名でも受け付けます。

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