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米中の影響を受けにくい…地味でも着実に動く内需株 「吉野家HD」新企画&新商品奏功 「壱番屋」インド進出期待

 米時間13日午前、米通商代表部(USTR)は、9月1日に発動を予定していた、ほぼすべての中国からの輸入品に追加関税を拡大する制裁措置について、スマホなど一部製品への適用を12月15日まで延期すると発表しました。他方、中国国営の新華社通信は、中国の劉鶴副首相が電話協議でライトハイザーUSTR代表らに対し、制裁関税の拡大を厳重に抗議、月内に再度電話協議を行うことで一致したとしています。

 東京株式市場はまずはこれを好感したものの、米中貿易摩擦激化懸念が低下するという見方と、目立った進展はないという見方が対立している状況で、日経平均の反発は限定的です。それもそのはず、投機的な売りが減少したとしても、新たに買い進む投資家がいなければ株価の本格的な上昇にはつながらないのです。足元、夏休みの真っ最中で投資家の動きはさらに緩慢です。政治状況よりも、この「夏休み要因」が強く出ているものと考えています。この先、夏休み終了に合わせてソロリと買いが入り始める展開が予想されます。疑心暗鬼は消えないものの、静かに底打ち→反転する銘柄が増えるイメージです。

 先週の当欄で取り上げた、作業服やアンダーウエアの「ワークマン(7564)」は8日終値5300円→14日高値5490円、時間制屋内レジャーの「ラウンドワン(4680)」は8日終値1575円→14日高値1653円と堅調な動きを示しました。12日が振り替え休日で立会日が一日少ない中、夏休みで投資家の売買が少なくなっている中この動きでした。この2つの銘柄に共通しているのは「内需株」ということです。さらに猛暑が追い風となる銘柄ということもありました。

 ここからわかることは、それほど大きな動きではないものの、一部の銘柄は買われているということです。米中貿易摩擦の影響を受けにくい内需株で、評価するポイントがある銘柄は買われているのです。この段階では派手な急反発を狙うような投資ではなく、地味ながら着実な動きをする銘柄に取り組むのがいいでしょう。

 内需株で堅調な目立つ銘柄のひとつに「吉野家ホールディングス(9861)」があります。ソフトバンクとのコラボ企画「スーパーフライデー」や新商品投入が功を奏し客数増加が続いています。カレーの「CoCo壱番屋」を運営する「壱番屋(7630)」も三井物産と共同で取り組むインド進出が期待を集め堅調な動きを続けています。(株式ジャーナリスト・天海源一郎)

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