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“八村効果”で揚げあられ「ビーバー」バカ売れ! チームメートに配り注目 製造元「10年分の盆と正月が一度に来た」

 突然、バカ売れ-。北陸で長年親しまれている揚げあられ「ビーバー」に注文が殺到している。富山市出身で米プロバスケットボールNBA、ウィザーズの八村塁(21)がチームメートに配り話題となったことがきっかけだ。公式サイトからの注文は現在1カ月待ち。製造元の北陸製菓(金沢市)の高崎憲親社長(27)は「増産しても全く追い付かない」とうれしい悲鳴を上げている。

 1970年に発売されたビーバーは、サクッとした口当たりが特徴で、動物のビーバーの歯に形が似ていることが名前の由来だ。昆布のうま味ともち米の甘みがほんのりと広がるうす塩味のほか、白エビ、ノドグロ、カレーの3種類の味を販売している。

 7月上旬、八村が配った白エビ味を絶賛する動画を、チームメートが会員制交流サイト(SNS)に投稿。インターネット上で大きな反響を呼び、同社に注文が相次いだ。「10年分の盆と正月が一度に来たようだった」と高崎さん。数日間は電話やファクスが鳴りやまず、会社のサーバーもダウンした。

 来年、誕生から50年を迎えるビーバーだが、販売を休止した時期もあった。2013年、当時の製造元だった福屋製菓が経営破綻。店頭からビーバーが消えると、長年のファンから「もう一度食べたい」と復活を求める声が相次いだ。そこに北陸製菓が名乗りを上げ、福屋製菓の職人を引き受けて生産を引き継いだ。

 福屋製菓の元社長で現在は北陸製菓で働く新黒正美さん(64)は「会社がつぶれても、ビーバーだけは残したかった」と振り返る。

 もち米を乾燥させる時の湿度や揚げ油の調合割合など、歯触りの良い食感に欠かせない調整方法を北陸製菓の社員に教え込み、14年の生産再開に結び付けた。

 「親御さんが子供に仕送りをする際、ビーバーも一緒に添えるとよく聞く」と新黒さん。八村にとっても、故郷の味として大きな励みになっているはずだ。

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