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【定年後・自走人生のススメ】さまざまなトークテーマを企画・発信する「50’Sコミュニティ」 サイト上で1万人が“支えあい”

 前回のこのコラムで紹介した定年後研究所の「50’Sコミュニティ」。ポータルサイト上にトークルームを開設していて、現在50代を中心に約1万人のメンバーが参加している。

 このコミュニティーは、“あす美さん”というファシリテーター(中立的な推進役)によって進行されている。前回のコラムで紹介した「セカンドライフでやってみたいことは?」というテーマも、あす美さんがメンバーに呼びかけ、トークへの参加を促していたのだ。

 人生100年時代の“折り返し点”にさしかかった50代は、仕事、家族、お金、健康などさまざまな場面で、誰もが未経験の将来の不安を抱えていることが、定年後研究所の調査で分かった。そんな世代のために、「語り合い、知恵を出し合い、スッキリと見晴らしていただきたい」という狙いで開設したコミュニティーだ。

 だから、このコミュニティーでは、参加者自らがトークテーマを企画・発信し、参加者同士で語り合うという「メンバートピックによる語り合い」の機能も設定している。けっこう人気があり、1カ月に20~30のトピック(トークテーマ)が発信されている。

 ■老後までに2000万円、貯蓄できる(できそうな)人いますか?

 ・子供が大学卒業して(50代後半)から、ひたすら貯蓄モードに。それでも2000万円は難しいかな? 退職金を含めれば余裕だけど、退職金には手を付けたくない。

 ・夫婦ともに50代前半です。フルタイムで共働きを続けて30年あまり。2000万円はなんとか貯まりました。(中略)自家用車を持たず、旅行、外食もせず、我慢しているわけではないが、地味な生活です。

 ・夫婦2人とも50代後半。持ち家でローンなし。現在貯蓄残高1500万円。2000万円を貯蓄で…なんてムリ。投資をきちんと始めないと。

 「2000万円問題」が話題になった直後に発信されたトークテーマだが、すぐに回答が書き込まれた。最初から「ムリです」「できません」と諦める意見も多い中で、このような“リアルな実践者”としての体験談が投稿されるのも、このコミュニティーの特徴だ。

 ■100歳まで生きたいですか?

 ・長生きしてもお先真っ暗な時代、(中略)定年退職してピンピンころころであの世に行きたいのが希望かな?

 ・健康なうちに死ぬのが1番いいかな。(中略)誰かに世話してもらってまで生きたいとは思わない。

 50代男性から発信された素直な“問いかけ”である。同年代からは、このように否定的な意見が多く、「100歳まで生きることを歓迎しない、想定したくない」という捉え方が感じられる。これに対して「120歳まで生きたいですね」(70代)、「150歳まで生きてギネス記録に登録! 生への執着はそれくらいの意気込みです」(60代)という先輩メンバーからの投稿も見られ、先輩シニアからのエールのような気がする。

 このように「50’Sコミュニティ」では、共通のテーマ(話題)について意見交換することを通じ、1万人のメンバーが「支えあって」いる。

 ■日本で初めての「50代以上会社員」に特化した、定年後ライフの準備支援機関。定年後の「自走人生」を目指すシニアを応援。ポータルサイト『定年3・0』(https://www.teinengo-lab.or.jp)を通じ、コミュニケーションスタイル診断アプリ「コミスタ」を無料提供中。

 ■得丸英司(とくまる・えいじ) 「一般社団法人定年後研究所」所長。(株)星和ビジネスリンク取締役専務執行役員。1957年生まれ。日本生命保険で25年にわたり、法人・個人分野のFPコンサルティング部門に従事。日本FP協会常務理事、慶應義塾大学大学院講師などを歴任。日本FP協会特別顧問。

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