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【定年後の居場所】仲間と一緒に体を動かせば「いい顔」 地方講演で見た「山形花笠まつり」 (1/2ページ)

 最近は「定年後」をテーマに地方で講演を依頼されることがある。もちろん仕事ではあるが、少し旅行気分を味わえて、普段とは異なる時間を体験できるので気分転換にもなっている。

 講演前日の8月7日に山形空港から市内に入った。以前働いていた会社の先輩が山形県に住んでいるので空港まで迎えに来てくれた。「今日は山形花笠まつりの最終日なのでにぎやかだぞ」とパンフレットを見せてくれた。私は祭りの日と重なっているとは全然知らなかった。

 現在では、青森の「ねぶた祭」、秋田の「竿燈(かんとう)祭り」、仙台の「七夕祭り」と並んで東北四大まつりの一つとして全国に知られているそうだ。毎年、日程が重ならないように固定されているため、東北の祭り巡りをする観光客も多いそうだ。

 夕刻6時前にホテルに到着すると、「ヤッショ、マカショ!」の掛け声が聞こえてきて、前の道路はすでに多くの見物の人でごった返していた。その中には地元の人もいれば、観光客と思しき人もいた。また道路の両側にはたくさんの屋台が出ていて、美味しいものをほおばりながら祭り気分を味わうことができる。歩行者通路は人や屋台が埋め尽くしていて歩いて移動するのも大変だった。

 威勢のよい掛け声と太鼓の勇壮な音色の中、華やかに彩られた山車が先頭に立つ。その後ろから参加グループごとに鮮やかな衣装に身を包んだ踊り手たちが、次から次へとメインストリートを舞台に踊りを繰り広げる。練習も積み重ねてきたのだろう。全部で150団体1万人を超える踊り手が参加するそうだ。

 地元のスーパーや建設会社のグループもあれば、証券会社や情報通信会社の山形支店、学校や子供会のグループもあった。

 そこで気づいたのは、踊り手の誰もがイキイキとした表情をしていたことだ。仲間と一緒に体を動かせば、みな「いい顔」になるのだろう。太鼓を打ち鳴らしている女性グループも力強さとともに楽しんでいる様子が伝わってきた。特に子供たちが踊っている姿を見ると、こちらの表情も緩んでくる。老若男女が次から次へと踊っている表情を見ていると、なにか地元愛のようなものを感じた。

 その後、先輩と一緒に近くの店で山形の郷土料理だけを食べた。いなごの佃煮、芋煮、野菜を細かく刻んだ「だし」をかけた冷や奴、山形牛、茄子の田楽、麩などなど。最後は、山形米「つや姫」のおにぎりで〆た。本当に美味しかった。空港の名前に「おいしい」がついているくらいだから当たり前かもしれない(おいしい山形空港=山形市、おいしい庄内空港=酒田市・鶴岡市)。

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