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雇用編・4U Lifecare(2) 人手不足の医療現場改善へシニア人材にも注目 短時間勤務の看護師紹介「なでしこナース」

 4U Lifecare(フォー・ユー・ライフケア、東京都港区新橋、伊藤久美代表取締役社長CEO)は、看護師の新しい働き方を提案するマッチング・サービスやヘルスケアのコンサル業などを行う。医療現場の人手不足改善のため、シニア人材にも注目している。

 ■単発・非常勤・スポットに特化

 「医療現場でも人材紹介会社のサービスがあります。ただ、医師や常勤の正規看護師を紹介した方が手数料収入が高いため、非常勤やスポットなど短時間勤務の看護師紹介に注力する業者は多くないのです。手間を惜しんで結果的にミスマッチが起こる場合もあります。弊社のサービスはITでスキルや時間をマッチングすれば病院や施設、少し働きたい看護師の方にも便利では、という発想から生まれました」と、2017年に開始した同社のマッチング・サービス「なでしこナース」について語る伊藤CEO。

 161万人いる看護師だが、長時間勤務などで体を壊したり、育児や介護との両立が困難などの理由で毎年15万人が退職する。

 一方、高齢化が進んで看護師需要は病院からクリニック、在宅、介護施設へとますます高くなっている。

 さまざまな理由で看護師を辞め、復帰していない潜在看護師は多く、推定で71万人いるという。同サービスは短時間・非常勤で就労でき、資格を持ちながら離職している潜在看護師の職場復帰を促す。

 ■シニア人材活用の好事例から学ぶ

 同サービスを開始した当初は、潜在看護師=育児から復帰する30代~40代を想定していた同社。しかし、顧客である総合病院で67歳の主婦が5日間の研修後、パートで現場復帰した例があったという。

 「シニア看護師は電子カルテなどには弱いものの、年齢的に物おじせずコミュニケーション力もあります。配属先(高齢患者が多い療養病棟など)や仕事内容を考慮すれば、十分に活躍してもらえると分かりました。当社としてもシニア世代の潜在看護師に注目していきたいと思っています。またシニア世代が使いやすいサイトの準備も検討していきたいです」(伊藤氏)

 シニアを含めた潜在看護師が少しでも現場復帰を果たしてくれれば、人手不足で疲弊する医療現場の改善につながる。(「オレンジ世代」取材班)

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