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【ABS世代が「シニア」を変える】「攻めの趣味」で老後を激変! 自身の価値を他人や社会に提供するライフスタイル

 定年退職後にどう人生を過ごすか? このテーマの回答として「夫婦で旅行をする」とか「趣味を持つ」という話をよく聞きます。では、こうした生活で充実した人生が送れるのか? 私(鈴木)は疑問を感じます。

 ここに興味深い2つの時間比較があります。「9万5000時間」と「12万5000時間」。これは「生涯労働時間」と「定年後自由時間」です。

 生涯労働時間は、大学を卒業して62歳までの40年間を、休日除いて「毎日平均10時間」働くとした時間です。定年後自由時間は、現在の日本人男性の平均寿命をもとに、定年退職後の63歳から82歳までの20年間「毎日平均17時間活動」(睡眠時間7時間)するとして算出したものです。

 毎週月曜から金曜まで朝早く起きて出勤し、夜遅くに帰宅する。その多忙な40年間よりも、定年後の自由な時間の方がとても長いのです。しかも今後は、働き方改革や寿命の延びでさらに時間差は広がるでしょう。

 こうなると、従来の「老後や余生」という認識は通じなくなります。自分の自由な時間を旅行や趣味でのんびり過ごそうという「甘い考え」では、本当に退屈な人生がやってきます。退屈さは老化を速め、健康寿命は短くなるかもしれません。

 私は、一人で楽しむ趣味は長くは続かないと思います。一人で趣味を楽しめるのは「月~金の仕事(=オン)」があり、「土日の趣味時間(=オフ)」に価値があるからです。毎日がオフでは、自分だけで楽しむ趣味は退屈します。では、趣味を長く続けるにはどうすればいいのか? その回答のキーワードはやはり「承認欲求」にあります。

 例えば、写真撮影が趣味だとします。定年後、同じ趣味の人と交流を図り、撮影会を企画したり展覧会を開いたりして世間にアピールします。すると他人が自分の写真を評価してくれるだけでなく、対価を得ることも可能です。写真が雑誌に採用されたり人に技術を教えるなど、可能性が広がります。こうして他人から承認されることで趣味は「生きがい」に変わり、さらには「プチビジネス」となって年金にプラスされる収入につながります。

 ABS世代は遊ぶ術を知っており、バブルの頃の「楽しく・面白く・おかしい」世界観を皆が共有しています。そのDNAを生かして、定年後も「一丁あがりの守りの人生」ではなく、元気で楽しい日々を過ごす「生涯現役の攻めの人生」を送りませんか?

 趣味だけでなく、これまでの人生や仕事のさまざまな経験を棚卸しして、自身の価値を他人や社会に提供することで生きがいと収入を得る。それが人生100年時代の「アクティブ・バブル・シニア」が理想とするライフスタイルです。

 幸い、スマートフォンやインターネットを使えば、誰もが人生の情報を発信できます。今は、個人の創造性を発揮し、独自性ある人生が可能な時代なのです。

 ■ABS世代 昭和30(1955)年から43(68)年生まれで現在50歳から64歳の、若者時代にバブルを謳歌した世代。

 ■鈴木準 1960年生まれ。一般社団法人日本元気シニア総研主任研究員。ジェイ・ビーム代表取締役。マーケティングコンサルタント。ジェロントロジスト。広告代理店を経て37歳で起業。企業のモノやサービスのコンセプト開発、プロモーション戦略に関わっている。

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